いまだに根強いファンを持ち、子供たちをも魅了する「鬼滅の刃」。私は休日は託児所に勤務しているのですが、ボクちゃんと同じ年齢の子たちの間でも「禰子がね〜、炭次郎がね〜」なんて話もよく聞きます。
私自身、鬼滅の刃ブームにのって「どんなものなのか、みてみるか…」なんて軽い気持ちで見始め、最終的に一人で映画を見て号泣してしまうほど、どハマりした作品の1つでもあります。
でもちょっと親として気になるのは鬼滅の刃に出てくる残虐シーン。これって子供に見せてもいいのかしら…。
そんな疑問から、本記事では鬼滅の刃は子供に見せてもいいのか?また、残虐なシーンや暴力的なメディアが子供に与える影響、親の関わり方について解説します。
鬼滅の刃とは?
(引用元:鬼滅の刃公式サイト)
鬼滅の刃は2016年11月から連載スタートしており、その人気から2019年4月からアニメがスタート。その後大反響となり、映画公開となりました。
さらに今月10月10日からは無限列車編が全7話にて放送が決定しています。
昨年の映画公開はコロナ禍という事態にも関わらず、大勢の方が鑑賞、涙したのではないでしょうか?(もちろん私もその1人)
あらすじ
物語は大正時代。かつて家族で幸せに暮らしていた主人公の炭治郎が、自分が不在の間に鬼によって家族を殺されてしまうことから物語がスタートします。
唯一、生き残っていた妹の禰子でさえも、鬼に傷つけられてしまったことにより、人間から凶暴な鬼へと変貌を遂げてしまいます。
炭治郎は妹の禰子を人間に戻すため、家族の仇を討つため、鬼と戦うことを決意し繰り広げていくストーリーです。
見所は?
こちらは個人的な見解となりますが、炭治郎の綺麗な心と、家族愛、鬼たちの切ないストーリーがなんとも胸を締め付けます。
登場人物には皆それぞれ、悲しい過去や悔しい過去など背負うものがあり、それらを断ち切り強くなろうという人間味溢れる部分には毎度涙させられます。
鬼滅の刃は見せていい? 残虐で暴力的なメディアが子供に与える影響は?
感動的で、愛情を感じさせるシーンがある一方で、大人でも目を覆いたくなるようなシーンがあるのが鬼滅の刃。
容赦無く鬼を暗殺するシーンや、家族が殺されるシーンなど、血しぶきが飛んだり、首が切られたりと子供には刺激的すぎると感じざるをえません。
このような残虐で暴力的なシーンやメディアが子供にはどのような影響を与えるのでしょうか?
影響①過剰な恐怖感を感じる
幼い子供には現実とバーチャルの世界との区別がつきにくい傾向があります。そのため、とてもショッキングでトラウマを引き起こす子供もいます。
私自身、小さい頃に「火垂るの墓」を見て、主人公清太のお母さんが戦争で全身火傷を負った姿がとてもショッキングでしばらく映像が頭から離れず眠れなくなってしまったことがありました。
すでに小学生にはなっていたと思うのですが、強い刺激や恐怖感で不安感に襲われることもあります。
誤解のないように補足しますが、火垂るの墓の話は戦争の悲惨さや現実、もう2度と同じ過ちを起こさないと勉強する上でとても素晴らしい作品です。
ただこの時のトラウマがあり、大人になった今でも恐怖感が蘇り、火垂るの墓をもう一度見る勇気がありません。。。
影響②攻撃的な感情が強くなる
幼い子供の場合、ストーリーの展開を全て把握することが難しく、その場合刺激の強いシーンばかりが印象に残ります。
子供は印象的なことや、興味を持ったことを行動にし真似をする傾向にあります。子供が真似して欲しくないことを真似していること、よくありませんか?
善悪の判断がつかないまま同じように怒ってみたり、暴力を振るってみたり、乱暴な言葉遣いを真似してみたり、攻撃的な行動が目立つ可能性があります。
影響③刺激に慣れ、さらなる刺激を求める
最初は恐怖感を感じながら見ていたとしても、何度も同じシーンを繰り返し見ている中でだんだんと慣れてきてしまい、恐怖感を感じなくなってくるケースもあります。
こうなると、もっと刺激的なものを求めて、さらに暴力的、残虐なものを求め始める傾向があるのです。いわゆる感覚が麻痺してくるというのはこういうことですね。
鬼滅の刃は子供に見せていい?
(引用元:鬼滅の刃公式サイト)
子供によって性格も違えば、感じ方も異なるので、一概に「見せていい!」「見せてはいけない!」と断言するのは難しいですよね。
ただ、先述した内容からも子供に与える影響が大きいことはお分りいただけたかなと思います。
しかし、幼稚園や学校で友達同士で話をしていると、興味を持たないというのはなかなか難しい部分でもあります。
また、鬼滅の刃だけではなく、動物や恐竜の捕食シーン、暴力的なシーンが伴うアニメ、殺人事件を解決する探偵アニメなど、親として不安になるようなメディアもたくさんありますよね。
現在ではyoutubeで様々な映像を視聴できるので、いつの間にか恐ろしい映像を見ていた!ということも、近年ではよく問題視されています。
これらのメディア全てから遠ざけて生活するというのはかなりの意識が必要ですし、難しいものです。
やはり大事なのはこのような残虐・暴力的な映像を見るときに親がどう関わっていくか?ということなのではないでしょうか?
鬼滅の刃を見るときの正しい大人の関わり方は?
これだけブームになっていて、自分が起きている時間にアニメがやると慣れば「見たい!」と思うお子様も多いはず。
親がどのように関わって見せるべきでしょうか?以下では幼児から小学校低学年までお子さんを対象に対策を記載しています。
1人で見せず一緒に見る
1人で見せずに親も一緒に見るようにしましょう。
1人で見ていると、その世界に夢中になるあまり、善悪の判断や現実世界との区別がつかなくなったり、暴力的・残虐なシーンばかりリピートして見てしまうということも考えられます。
また恐怖心を感じる子供にとっては、よりトラウマとなってしまうリスクも高まります。
親が助言しながら見るためにも、隣に座って一緒に鑑賞するようにしましょう。
現実世界とは違うことを助言する
鬼滅の刃でいうのであれば、現在は鬼はいないこと(幼い子供なら「鬼退治は豆まきで十分」だと伝えるとか?笑)、刀を持って人を傷つけると逮捕されることなどを助言しておきましょう。
ストーリーにのめり込んだり、特に「かっこいい!」と思うようなキャラクターがいると同じように真似をしたがります。
現実世界ではやってはいけないということは強く説明するべきでしょう。
善悪の判断をつけられるよう助言する
鬼を退治するために、鬼の首を切る…というのはどういうことか、大人なら理解できますが、子供にとってはいいことなのか、悪いことなのか、よくわからないまま見ていることが多いです。
かっこいい主人公が刀で鬼の首を切っていると、傷つけることが良い事のようにも見えてしまいますよね。
そのため、善悪の判断をしっかりとつけてあげることが大事です。また、先述したように、合わせて現実世界とは違うことも伝えていきましょう。
死について説明する
子供が死について口にすることはあっても、現実的にどういうことを意味するのか理解をしていないことは非常に多いです。
例えばスーパーマリオなどは何度も生き返り、再スタートできますよね。同じ感覚で「死」を捉える子供も非常に多いです。
どういうことを意味するのか?改めて親から子供に説明をする必要があるでしょう。
5歳のボクちゃん鬼滅の刃との関わり方は?
結論から言うとボクちゃんは鬼滅の刃は今後見せない予定です。今月始まるアニメも私1人で楽しむつもりなのです。
とはいえ、我が家のボクちゃんも鬼滅の刃を見たことはあります。
最初から最後まで見たことはないのですが、昨年映画公開に伴い、テレビでアニメ放送された時には怖いもの見たさなのか、友達の影響なのか、「ねぇ(チャンネル)変えて?」と言いながらもじーっと見ていました。
その後アニメも映画も見ていなかったものの、youtubeで自分で鬼滅の刃関連の動画をみはじめました。
ただ、中にはあまり見て欲しくない編集が施されているチャンネル等も多く、またこの頃に猪之助の乱暴な言葉遣いを真似しはじめたことから、youtubeも強制終了。
しかしある程度知識も入り満足したのか、それ以降鬼滅の刃を見たがることも求めることもあまりません。
ただ、ボクちゃんの場合は恐竜や生き物が大好きなので、言うなれば鬼滅の刃より残虐な捕食シーンを目にすることも多々あります。
生態系の現実としてはもちろん必要な情報ですが、このようなシーンに恐怖心を抱かず見ていることも、親としては心配でした。
命の大切さや、食のありがたみを通してこのようなシーンもしっかり解説して付き合っていければと思っています。
鬼滅の刃を見るなら親子で楽しもう!
子供がテレビを見ていると大人しいから、親としては今のうちに!っと他のことをしてしまいたくなりますよね。
ただ鬼滅の刃に限らず、残虐なシーンや暴力的なシーンが伴うメディアには、親の助言や関わりによって子供の捉え方は大きく変わります。
子供に見せる場合は親子で一緒に楽しむようにして、見れると良いですね!
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