我が子はとても可愛いけれど、毎日のお世話のなかで悩み、苦労することもたくさんありますよね。
そんな悩みや苦労の1つに子供の癇癪があげられます。実際に子供の癇癪に悩むママも多いのではないでしょうか?
毎日癇癪を起こされてはママも疲れてしまうもの。本記事ではママを悩ませる癇癪についてと、ママの気持ちを和らげるための対応についてご紹介します。
この記事では
- 癇癪の原因や発症時期
- 一般的な対応法
- 疲れてしまったママへの対応策
がわかります。
ママを悩ませる…子供の癇癪とは?
子供の癇癪とは一体どういう状態のことを指すのでしょうか?ここではママを悩ませる子供の癇癪について原因や時期についてご紹介します。
そもそも癇癪とはどういう状態か?
癇癪とは激しく感情が爆発した状態のことを指します。子供の場合は
- 大きな声をあげて泣きわめく
- 床に寝そべる
- 手足をバタバタさせる
- 物を投げる
- 地団駄を踏む
などの状態になることが多いです。
癇癪を起こす原因とは?
子供の癇癪は一般的に欲求不満が原因となり生まれることが多いです。
例えば、やりたいのにうまくできない、伝えたいのにうまく伝わらない、または空腹や眠気をうまく言葉にできずその不快感を態度で表すというパターンも。
また子供のうちはママの気持ちを試す”試し行動”の1つとして癇癪を起こし、ママを困らせる行動に出るお子さんもいます。
試し行動についてはこちらの記事でもご紹介しています▼
一方で、子供の癇癪は成長過程の置いて必要な物であるということもできます。
自分の感情を素直に表現するのは素晴らしいことです。幼いうちから自分の中で押さえ込み、感情を我慢をする癖がついていると、大きくなってからもうまく自分の感情や心の状態をコントロールできなくなるリスクが高まります。
実際に我が子の癇癪を目の当たりにした親御さんにとってみれば「こんなに暴れて大丈夫なの?」と不安になってしまう方も多いですが、癇癪自体に大きな問題はないと考えられます。
癇癪が収まるのはいつ頃?
癇癪は1歳前後から始まり、2〜4歳前後でピークを迎え、5歳前後には収まるケースがほとんどです。
ただしお子さんの性格や環境によって時期にズレがあったり、長引くことがあったりすることも考えられます。
イヤイヤ期である2歳前後のお子さんは特にこの癇癪に悩まされるママも多いのではないでしょうか?
子供の癇癪に疲れた…ママを苦しめる5つのポイントとは?
子供の癇癪はママにとって単に「イライラする!」というだけでは片付かない場合が多いです。
ママとしての責任や我が子への愛情とイライラの感情の波、周囲の理解など様々なことが要因となりママの心が苦しく、悩みが複雑化していきます。
ここでは癇癪に悩むママを苦しめる5つのポイントをまとめてみました。
自分の子育てに関する不安
子供の癇癪がひどい状態だと
- 私の育て方がいけなかったのかな?
- 何か子供に負担を与えてしまっているのかな?
- 周りの子はそんなことないのにどうしてうちの子はこうなの?
など、周りと比べてしまったり、自分の子育てがよくないのではないか?と不安を抱いてしまうこともあるでしょう。
そうして自己嫌悪になってしまい「自分はダメだ」と考え込んでしまう辛さがあります。
周りからの冷たい視線
癇癪を起こしている時期には気に入らないことなどがあると、場所や状況構わず、暴れ・怒り・騒ぐこともあるでしょう。公共の場で騒いでいれば「申し訳ない…」という気持ちになってしまうことも。
また、中には「わがままなのはママが甘いから」「あんなに騒がせて…」などとママの対応やしつけに関して批判的な考えを持つ方もいるでしょう。
そんな方々からの冷たい視線や心無い一言は、ママにとっての精神的ダメージが大きいですよね。
頼れる人がいないしんどさ
癇癪のみならず、日中の育児は基本的にワンオペになることも多いですよね。そのため癇癪を起こした場合の対応もママ1人で行わなくてはなりません。
また身近な頼り手である実母や旦那さんにも苦しみを理解されず、先述したように癇癪への理解をしてもらえない場合、ママは孤独を感じながら癇癪へと向き合わなくてはなりません。
頼れる相手がいないことは”自分がなんとかしなくては”と追い込み精神的な負担を抱える原因となります。
長時間耐待ち続ける精神的負担
癇癪がひどいお子さんの場合、數十分から長いと数時間収まらないことがあります。基本的に癇癪を起こしている最中のお子さんはママがどんな声がけをしても収まらないケースが多いです。
そのため癇癪が収まるまで待つ必要があります。とはいえ、怒り暴れる我が子を”待つ”というのはそうそう簡単ではありません。
先述したように公共の場では周りの目も気になるし、ママ自身に乱暴な態度を取られればついイライラしてしまうことだってあります。
なかなか収まらない焦りや、子供からの理不尽な攻め立てに精神をすり減らすこととなりますよね。
イライラしてしまう自分への罪悪感
何をしても収まらない癇癪にイライラしてしまうのは当然なこと。
感情的になって子供に怒鳴ってしまい、後から「あの時はなんであんなことしてしまったのだろう…」と自分の行動に後悔し、子供への罪悪感を感じてしまいがちです。
自己嫌悪に陥ることで、育児への自身のなさや我が子への向き合い方が一層わからなくなり、悩みが深刻化するママも多いです。
一般的な子供の癇癪の対応方法
一般的には癇癪を起こしている子供に対して、以下のような対応が良いとされています。
この記事を読んでいいる方はすでに実践済みかと思いますが、一般的な癇癪の対応について振り返っておきましょう。
とにかく見守る
癇癪を起こしている最中は無理をせずとにかく子供を見守る必要があります。
中には物を投げたり、激しく暴れて自傷行為をしたりしてしまうケースもあるので子供自身や周囲の人たちが危なくないように見守りながら、癇癪が落ち着くまで待ちましょう。
怒りの感情も受け入れる
癇癪を起こしている場合、何か上手くできなかったり、言いたいことが伝わない、納得できないなどの事柄があり、自分ではどうすることもできない感情を”癇癪”という形で表しているケースが大半です。
そのためその気持ちを受け入れ”わかってあげる”ことが必要です。怒ったり、無視をしたりすることは子供にとって逆効果となります。
「嫌だったね」「悔しかったね」など子供の気持ちを察しながら、声がけをしてあげましょう。わからない場合は子供がどうしたかったのか今一度ゆっくり聞き返してあげても良いでしょう。
その際しつこく聞き返さないようにすることも重要です。
発達が心配な場合は専門機関へ
発達障害の症状の1つとしても癇癪がひどい、こだわりが強いなどの症状があげられます。
癇癪の他にも気になる点があったり、あまりにも癇癪がひどくて気になる場合には専門機関に相談・受診をしてみても良いでしょう。
もう疲れた…ママの気持ちを和らげる4つの方法は?
一般的な対処法をご紹介しましたが、とはいえ毎日のように起こる子供の癇癪に、気持ち穏やかに子供と向き合い、癇癪が終わるまで見守るというのは、並々ならぬ精神力が必要ではないでしょうか?
ママの疲れを和らげるポイントは「誰かと分かち合うこと」であると考えます。ここではそんな”分かち合う”ということをベースにママの気持ちを和らげる4つの手段についてご紹介します。
託児所やベビーシッターを利用する
託児所やベビーシッターを利用して、子供と離れて自分1人の時間を確保しましょう。
託児所やベビーシッターの中には当日受け入れOKというところもあります。「もう無理かも」と思ったら思い切って利用してみましょう。
私は普段託児所に勤務していますが、ママの中には「子供がワガママで育児ノイローゼになってしまった」「癇癪が酷くて自分だけでは手に負えないと思った」というママも数多くいらっしゃいます。
身近な人に子供をお願いできれば理想的ですが、できない場合は無理して1人で見る必要はありません。
もちろん金銭的な問題はついてきますが、お住いの地域によっては利用頻度やご家庭の状況によっては助成金が出る場合もありますので、調べてみると良いでしょう。
託児に頼ることは決して悪いことではありませんよ。
保育園や幼稚園に相談してみる
園児であれば通っている保育園や幼稚園の先生たちに相談してみるのも良いでしょう。
自宅での様子やママが悩んでいる点など、先生と相談しながら子供を見ていくことで、ママの孤独感も少し和らぎます。
また先生側もママの心情や対応を理解することで、より親身になってくれやすいです。
相談窓口に連絡してみる
癇癪にどう対応したらいいかわからない。自分の育児に自信がない、という場合、相談窓口を使った相談してみるのもいいでしょう。
地域によって相談窓口も様々ですが、基本的にどこの地域でも子育ての電話相談やオンライン相談も行なっています。
また、実際にあってほしいという場合には子育て相談のイベントなどに足を運んでみるのも良いでしょう。
こちらには東京都内の子育て相談の電話番号一覧が記載されています。
子育てアプリを活用し同じ境遇のママを見つける
手軽な方法としては、子育てアプリなどを活用して実際に同じ境遇のママを見つけるだけでも少し気持ちが楽になります。
悩みを投稿するのもいいですし、ただ見ているだけでも「わかるわかる…」というような内容が目に留まるでしょう。自分だけじゃないんだ!という気持ちにもさせてくれます。
注意点としては、子育てに関して様々な意見を持つママたちがアプリを活用しています。そのため自身の投稿に関して批判的なコメントなどを書かれる場合もあります。
上手に活用して息抜きになれば良いのですが、逆にアプリの活用で余計な負担を溜め込まないようにしましょう。
子供の癇癪に疲れたら分かち合える人を見つけよう
育児は悩みがつきものですよね。特に癇癪を起こす子供に対しての対応はママの精神的負担はかなり大きいでしょう。
「疲れてしまった」という感情は決して悪いことではありません。責任感の強い人ほど、”自分がなんとかしなくちゃ”という意識にかられ、さらに自分を追い詰めてしまいます。
自分を甘やかし、上手に周りの人・施設に頼って行けると良いですね。
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